子供が電車通学をすることが決まったら、早速どういった対策ができるかを話し合います。学校に通い出してから、色々な防犯について考えるのでは遅いのです。
子供の年齢にもよりますが、保護者と共にどのルートで学校に行くと良いか話し合います。実際に歩いてみて、危険予測を行うこともできるでしょう。特に子供が通学することを念頭に置いて、危ないところがないかどうか、検討します。死角が多い道路かどうか、人通りが少なくなってしまう時間帯があるかどうかということを考えます。
通学路にある建築物や、公共の建物があるかどうかもポイントとなります。トイレなどどうしても通学中に立ち寄らなければいけないことが起こったときのため、どういった場所なら利用できるか、目立つところかということを子供と話し合って家族のルールを決めておきます。
学校や地域が行う取り組み
学校では、防犯教室が定期的に開かれたり、警察署の人が来て講演をしてくれたりします。安全に道を歩くためのアドバイスや、電車通学の時に気を付けることなどを学びます。実際に起こった事件や事故をもとに、自分たちはどうしたら防犯できるか、ということを話し合うときもあります。
低学年の子供なら、親子で参加できる教室も開かれるので、親も共に聞き学べます。地域でも、様々な取り組みが行われています。見守り隊のような地域のボランティアの人達が、通学路のポイント地点に立って登下校をサポートしてくれるところがあります。交番などを中心に警察の人達が、パトロールを行うところも地域もあるでしょう。

自分で行える防犯
子供自身の意識を高めることも、大切です。防犯について年齢に合わせて理解できるようにし、危険なことが起こったら、どう行動すればよいか練習できます。普段起こらないことが起こるわけですから、日ごろから練習しておかないと、とっさに行動できません。
防犯ブザーといったアイテムを使って、危険が近づいたときに周りに知らせる練習も行えます。防犯グッズを持っていても、いざという時使えない、という人も少なくありません。これらも時々電池が入っているか、状態はどうかをチェックしすぐに使えるようにしておきます。
一人でいるより複数でいる方が、危険に対処しやすくなります。似たような方向に帰る友達がいるなら、下校時に一緒に帰るなど工夫できます。二人でお互いの周りの状況をチェックしあえるので、親も安心できます。